血糖測定について


自覚症状が少ない糖尿病は、検査が大切。

 

血糖値を知る編

糖尿病とその合併症と上手につきあっていくために大切な血糖コントロールについてみていきましょう。

血糖値 血糖変動を知ろう 血糖自己測定と
その有効性・メリット
血糖測定を
行う人はこんな人
血糖自己測定の方法

血糖値

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度のことで、血液1dL中にブドウ糖が何mg含まれているかという数値で示します。

血糖値の種類

血糖値の測定は食前、食後などさまざまなタイミングで行われ、目的によって測定する血糖値のタイミングが異なります。

空腹時血糖値 10時間以上絶食し、空腹の状態で測定した 血糖値。血糖値が最も低くなるときの値で、 診断や治療効果の判断のために用います 随時血糖値 食事とは無関係に、時間を決めずに測定し た血糖値。 ブドウ糖負荷試験後の血糖値 ブドウ糖負荷試験で75gのブドウ糖を飲ん だ後、いくつかのタイミングで採血して測 定した血糖値。空腹時の血糖値とブドウ糖 負荷後の2時間値が糖尿病の診断に用いら れます。
 
糖尿病と上手につきあうには 血糖コントロールが大切です

血糖変動を知ろう

1日の血糖の変動

1日の中で血糖は一定の値を保っているのではなく、食事やストレスといったさまざまな要因によって変動しています。

図:1日の血糖の変化

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図を見てみると、食後に血糖が上昇しているのが分かります。これは、食べものが消化されて作られたブドウ糖が腸から吸収されて血液の中に入ったためです。
血糖が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌されて、血液中のブドウ糖を臓器に取り込み、エネルギーとして利用したり、たくわえたり、たん
ぱく質の合成などに使われます。そのため、一度上昇した血糖は次第に下がっていきます。ところが、グラフの糖尿病患者さんの血糖の動きをみてみると、上昇した血糖がなかなか下がりきらず、高い状態が続いていることが分かります。
これは、糖尿病患者さんではインスリンの働きが弱かったり、作る力が弱いために起こります。そこで、食事療法、運動療法、薬物療法を組み合わせて、健康な人の血糖の変動と同じようになるよう、適切にコントロールすることが必要です。それには、自分の血糖の変化を知ることが欠かせません。
自分の血糖が食事や運動の影響をどのように受け、変化しているのかを知ることで、より適切な治療を受けることにつながります。
血糖の変動を知るために、診療中だけではなく、自宅で血糖測定を行なう方法があります。最近では、指に針を刺すという負担なく1日の血糖の動きを測定できる血糖自己測定器もあります。「自宅で血糖測定をしたい。でも、穿刺が苦手」という方は主治医に相談してみましょう。

 

血糖自己測定とは

糖尿病の治療と、合併症の予防や進展を抑えるために重要なことは、しっかりと血糖をコントロールすることです。
ところが、血糖は食事や運動といったさまざまな要因によって揺れ動いているため、診察時に測定した値だけでは、本当に適正なコントロールができているのかを知るのが難しいという状況にありました。この問題を解決したのが 簡易血糖測定器を使った血糖自己測定です。この機器を活用
することで、それまで診察時にしかできなかった血糖測定を患者さんが、 自分自身で日常生活の中でも行えるようになりました。 「自分で血糖を測るなんて難しそう」と思う方がいるかもしれませんが、ご安心ください。簡易血糖測定器を使えば、誰でも簡単に自分で血糖測定することができます。

血糖自己測定の有効性

簡易血糖測定器を使って自宅で血糖測定をすることで、診察室のみではなく日常生活でのリアルな血糖の変化を計測し、データを蓄積することができます。1日の流れの中で得たデータは、医師がより適切な治療計画を立てる重要な判断材料となります。
さらに、血糖自己測定のデータを活用して、これまで以上に良好な血糖コントロールを目指せるようになります。
このように血糖自己測定は、 糖尿病の治療や、合併症の予防・進展抑制に不可欠な「質の良い血糖コントロール」を行う大きな手助けとなり、今まで通りの生活を将来にわたって維持し続けるための有効な手段です。

血糖自己測定のメリット

血糖自己測定メリットは多くあります。

メリット1
1日の血糖の変化を
自分で正確に
知ることができる
メリット2
インスリン注射を
きめ細かく
コントロールできる
メリット3
主治医の治療計画に
役立ち、より良い
治療を受けられる

 

さらに、 低血糖やシックデイの対応に役立てることも可能です。
たとえば、低血糖の兆候を感じたときに血糖測定をすれば、早めに対処することができます。また、シックデイには、血糖の変動を自分で確かめておくことで、血糖値の急激な上昇による容体の悪化を防いだり、対処することが可能となります

 

血糖自己測定を行う人はこんな人

血糖自己測定は血糖コントロールが不良なすべての患者さんに効果的
(血糖自己測定(SMBG)はインスリン注射剤およびGLP-1注射剤で治療中の患者さんに保険適用されています)

特に血糖自己測定が効果的なのは、以下のような方です。

1型糖尿病の方
2型糖尿病
患者さんでインスリン治療
をしている方
低血糖を頻繁に起こす方
糖尿病で
妊娠希望の方
 

また、 糖尿病以外のほかの病気にかかっている際の急激な血糖の上昇にいち早く気づき、対処する場合などにも血糖自己測定は役立ちます。

 

血糖測定の回数・時間は主治医と相談

血糖自己測定の回数、時間は患者さんによって異なります。必ず主治医と相談するようにしましょう。
また、測定をはじめたら、結果を必ず記録して主治医に見せるようにしてください。
自宅で記録した血糖値のデータは、主治医が今後の治療方針を考えるうえでの貴重な判断材料になります。 主治医はその結果を踏まえて、よりよい治療方針を決定します。適切な測定回数・時間を守り、記録することで、良質な血糖コントロールが可能になり、糖尿病の治療や合併症予防・進展抑制につながります

 

血糖自己測定の方法

血糖自己測定の仕方

血糖自己測定には簡易血糖測定器を使用します。

近年の簡易測定器の進歩は目覚ましく、小型、軽量、薄型なのはもちろん、だれにでも容易に操作できるように工夫されています。
最近では、1 日数回の自己血糖測定によるポイントでの血糖値を知るだけではなく、24 時間連続して血糖の変動を測定できる機器も登場しました。そのおかげで、より質の良い血糖コントロールが可能になってきています。

 

血糖測定の種類

血糖測定方法には Flash Glucose Monitoring(FGM)、Continuous Glucose Monitoring(CGM)、Self-Monitoring Blood Glucose(SMBG)があります。
(FGMおよびCGMは血糖値ではなく、間質液中グルコース値を測定します。)

 

表:血糖測定の種類とメリット・デメリット

メリット デメリット
FGM
  • センサーを本体でスキャンすることで測定できる
  • 最長14日間のグルコース値を連続して記録できる
  • SMBG とは異なり、連続測定するため、グルコース値をグラフで示すことができる
  • 血糖値スパイクや夜間低血糖に気づく手助けになる
  • 較正のための SMBG による実測血糖値が不要
  • 測定値が急激に変化している場合、低血糖または低血糖の可能性が表示された場合、また測定値と症状が一致していない場合には、血糖測定機能を用いて指先での測定が必要
CGM
  • SMBG とは異なり、連続測定のため、グルコース値をグラフで示すことができる
  • 血糖値スパイクや夜間低血糖に気づく手助けになる
  • センサーデータの正確性保持のため、SMBGによる実測血糖値による較正が必要
SMBG
  • 自分の少量の血液を用いることで、1 日のうちのいくつかのポイントにおける血糖値を知ることができる
  • 測定のたびに穿刺が必要
  • 測定時の血糖値しか確認できず、血糖変動の全体を把握することが難しい

 

血糖自己測定を活用して、良質な血糖コントロールを

血糖自己測定は、診察室だけではなく、患者さん自身の日常生活におけるさまざまなシーンで血糖がどのように変化しているのかを正しく知って、適切に対応し、血糖コントロールを良好に保つために行います。
FGM、CGM、SMBG で測定して得たデータは、合併症の予防や抑制、また低血糖やシックデイの対処のためにも役立ちます。
日常生活の質を良好に維持するために大きな助けとなる血糖自己測定を活用し、日々の血糖コントロールを適正に保っていきましょう。

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